同棲彼氏

ジェラシーは波乱の予感

「あたしもパスタ!真湖斗とおんなじー!」



どうやら、私は強気になると喋り方が変わって、自分の呼び方を「あたし」に変えるみたい。



「じゃああたしもパスタで。お店の人呼びますよ?」

「待ってよ。まだ飲み物決めて無いよ、癒鶴」

「そうですね」



火花がバチバチバチ・・・。



「・・・俺・・・コーヒー・・・」

「あたしもコーヒー」

「あたしもコーヒーにします」



また、火花がバチバチバチ・・・。



真湖斗はちょっとやりにくそう。



「じゃあお店の人、今度こそ呼びますね?優美さん、一番近いんでそこの電話機からお店の人呼んでくれません?」



私は振り返った。



後ろには、壁にくっついてるお店の人を呼ぶようの電話機。



「あたし、あんまりお店の人と上手に喋れないから、うまく情報伝達できるか不安なの。ごめんね、あたしより癒鶴さんの方が喋るのに慣れてるし、癒鶴さんこのお店の常連でしょ?癒鶴さんがやってよ」



私はこの机から離れる気はないし。



「え、そんなことないと思いますけど? えっ、もしかして優美さん若そうなのに実は年で歩くの大変なんですか?」



・・・性悪女め。



だけど、真湖斗が立ち上がって注文してくれた。



「真湖斗ありがとう」

「Makotoさん・・・じゃなくて、真湖斗さん、ありがとうございます」



本名で呼ぶなっつーの!
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