キスフレンド【完】
突然の出会い【理子side】

【理子side】


「キミが噂の『姫』?」


屋上のフェンスのそばであぐらをかきながらあたしを見上げる彼。


茶色くて艶っぽい瞳。


少し眩しそうに目を細める彼の美貌に思わず目を奪われる。



「ねぇ、聞いてんの?」


クッと唇の端を持ち上げて首をかしげる彼は、今まで見たどんな男の子よりもかっこよくて。


女の子たちが夢中になるのも無理はない。


彼は人を寄せつけて離さないオーラを放っていて。


彼に見つめられていると思うだけで、クラクラしてめまいがしそう。








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