先生に囚われて
春、再会の季節
高校2年になったこの日、私はある人と出会った。

……ううん、再会した。





(うた)―――っ!!」


ひっ!

朝、校舎に入って直ぐの下駄箱で名前を呼ばれ、振り返ると親友がこっちに向かって猛ダッシュしていた。


「うた、うたうたうたうたっ、歌!!」

胡桃(くるみ)おはよー」

「引っ!テンション低くすぎっ」

「朝だからね」


朝からハイテンションで目をキラキラ輝かせた胡桃に押されつつ、ゆるゆると応えると、

「いつも低いでしょ!」

お気に召さなかったらしく、怒られた。



「そんな事より、ニュース!ニュース!!」

「えっ、聞きたくない」

「聞け!!イケメンだ!!」



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