明日も、キミに恋をする。
この一件から、木下君は私のことを“うっちー”と呼ぶようになった。



     
男の子にうっちーなんて呼ばれるの、初めてなんだけど…




さらに木下君は陽子ちゃんに話すのとおんなじように、ことあるごとに、私にも絡んでくれるようになった。





せっかく話しかけてくれるのに、毎回うまく返せなくて、赤くなったり言葉を噛んだりする私。




そのたびに

「うっちー、まだまだアカンなぁ」

と優しく笑ってくれた。






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