明日も、キミに恋をする。
バケツに水をいれて、木下君が花火にライターで火をつける。



まぶしい光とともに


――プシュっ!


花火の先端に勢いよく火がついた。



「うおっ…ヤベ!」



木下君は慌ててライターを持った手を、花火から離す。





「あつい!指が焦げた~!みんなもやるとき気をつけろや!」


笑いながら手を上下に振って冷やす木下君に、みんなが笑う。



「この付属のロウソクを立てて、花火に火をつけるみたいだよ」


私が言うと


「まじかぁ!?そんなんあったん?!うっち~言うの遅いわ。見てや、このコゲた指…」



本当に痛そうに寄ってくるから、私は心配になって木下君の指先をみる。



ん~…

周りが暗くてよく見えない…




木下君の指をつまんで顔に近づけてみると


「嘘ぴょーん」


と、そのまま私はデコピンをされる。




木下君は笑いながら反対の手で持っていた、火のついた花火を私に手渡してくれる。



「おでこ…痛い」

「はははっ、ごめんごめん」



木下君に笑われながら



木下君の指をさわってしまったこと

木下君にデコピンされたこと

木下君が花火をくれたこと



全部が恥ずかしくて嬉しくて、私はたちまち真っ赤になった。






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