一日遅れのXmas。
告白出来ぬまま。




---朝

寝不足の体を無理矢理起こし、練習に行くための荷物を始める。


ふと目を瞑ると、昨夜の苓那との会話が鮮明に思い出してくる。


クリスマスまであと二週間を切った。

毎年、苓那と過ごしてきたクリスマス。


今年はどこで過ごそうかと考えていると、突然携帯電話が鳴った。



---「颯太。別れよ、か」


電話に出てすぐ、開口一番に苓那に言われた言葉。


理由もわからない…。

俺に何も相談せずに、苓那は別れを切り出した。






< 1 / 33 >

この作品をシェア

pagetop