「な、なんで?あたしは普通の私服でいい…」



『遥、高校最後の夏休みだよ?浴衣くらい着ようよ。てことで決定ね。じゃ5時半に待ち合わせで』



ブチッ。麻衣から切られた。な…なんで浴衣なの!?麻衣はたっちーがいるからいいけど。



でも…浴衣着ようかな。夏休みも最後だし、こんな風にクラスメートと遊べるのも次はいつになるかわからない。



クローゼットを開けて、待ち構えていた浴衣を引っ張り出す。夏祭りは麻衣と行ったけど、普通にオシャレをしただけだったっけ?



ベッドに戻り、浴衣を見つめながら再びうとうとしだしたあたし。そして気づけばお昼過ぎだった。



「あんた何時まで寝てるの?」



お母さんの半怒りぎ気味な声が耳に届いた。




「夏休み最後の日くらい、シャキッとしなさいよ」



「ふぁーい」