オレンジ色の校舎
11.瀬川くんの背中





「遥、日焼け止め塗ってきた?」



「あっ!まだっ。てゆうか忘れちゃったよぉ…」



「ほら、あたしの強力な日焼け止め使いなよ」



麻衣に感謝して大事に大事に日焼け止めを受け取ったあたし。なんで日焼け止めを塗ってるかって?



だって今日はね、待ちに待った高校最後の体育祭なんだもんっ。だから焼けないように対策しなくちゃ。



「今日は日差しが強いねー」



「確かに。みんなの熱い心が表れてるんじゃない?」



黒板には『3−2絶体優勝!』とどデカイ文字かが並んでいて、その回りにはたくさんの落書き。



このクラス、イベントとなるとかなり団結力あるよなって思う。てゆうか『絶対』だよね?漢字ミスしてるし。



「永納、浅井おはよう!なぁなぁ黒板に字書いたの俺なんだけど、どうっ?」



イキイキとしたたっちーの言葉を聞いた瞬間、あぁ…なるほどと納得してしまった。






< 282 / 574 >

この作品をシェア

pagetop