「『はい』」



「ん?遥、あたしは遥は何て返したか聞いてるんだけど?」



「うん。だから『はい』」



「はっ!?『はい』だけ?たった2文字?」



「そうだよ?麻衣ったら何驚いてんの?ちゃんと返事返したよ?」



麻衣は長いため息をついて、じろりとあたしを見た。



「…あんたバカだよ。好きな人に『はい』だけ返す奴がどこにいるのさ!」



「そ…そんなこと言っても…。あたしなりに、ちゃんと考えたんだもんっ」



「もっとましな返事を見つけな。2文字は悲しすぎる。ましては好きな人にだよ?」



そんなに言わないでよー麻衣。あたし悩んだんだもん。実は、2文字返すだけでも2時間かかったんだ。



ドキドキと緊張と戦ってたら、時間が経つのも忘れていたんだ。