オレンジ色の校舎
18.傍にいたいヒト





「じゃー2週間後には卒業考査もあるから、進路が決まった奴もしっかり取り組めよ!それに、来月からはほぼ自由登校だから、思い出もたくさん作れよ!いいな?」



教壇に須田ちゃんが立って、生徒1人1人を見つめて話す。



「……思い出ってガキかよ」



「おぅら、浅井一馬ぁ?あたしからしたらお前らはガキなんだっつの!」



「はいはい、せんせー!俺、思い出作りたいんで、明日から学校サボっていいですか?」



「あほか立花ぁ?学校で作れ!」



騒ぎながら始まるのはこのクラスらしいスタート。須田ちゃんの言う通り、2月からは週1しか学校に来ないから…寂しい気がする。



「じゃあ…高校ラストの席替えでもするか!」



須田ちゃんが提案し、みんなは賛成の声を上げた。



「……マジかよ。遥と離れんじゃん」



無愛想な顔をしてふと呟いた隣の席の一馬くん。今の席は去年のままだったからまだ隣なのだ。



それにしてもね、一馬くんからこんな風に言われるとドキドキしちゃうんだよね。






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