嬢王と夜王の偽装恋愛
新しい夜蝶

あたしは、あのあと
京夜の家をあとにして
ゆいこに
いきさつをすべて話した。


「んーそっかぁ。よかったんじゃん?」


「うんっ!あたし、マクラしない。
ちゃんとした、カリスマキャバ嬢に
なってみせる。」



あたしは、京夜のために
もう男とは寝ない。

正々堂々戦って見せる。


京夜に似合う
女になってみせる。








「ご指名ありがとうございます。華恋です」


「噂は聞いてるよ。隣どーぞ」


「失礼します。」


「君が、新人キャバ嬢?」


「はい。まだまだ新人ですよっ」


「そのわりに落ち着いてるし
すごいね」


「そんなことないですよっ。」


あたしは、
指名客もたくさん増えてきて
順調に成績を伸ばしていた。


「華恋さんお願いします」


「あ、はい。」


「今度は本指名で来るね」


「短い時間ですいません。ごちそうさまでした」




「松原さん、ご指名ありがとうございます」


あたしは、松原さんの地隣に
座った。


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