ふたりだけの特別な絆

最悪な出会い


「陽菜、じゃあ…行って来るわね!」


「大変だと思うけど、家のこと…よろしくな。」


「うん!お父さん、お仕事頑張ってね。」


あっという間に一週間が過ぎていき、気付けば今日は、お父さんたちの出発の日…。


早朝に出発する…ということで、私もいつもより早めに起きて見送ることにした。


手を振ってくれる二人に、私も笑顔で手を振り返す。

まだ静かな朝の住宅街に、車のエンジンの音が響いた。


「じゃあ、行って来る。」

「体調には気を付けてね。何か困ったことあったら、すぐに電話してね。」


「了解!二人とも気を付けて行ってらっしゃい。」


傍に駆け寄って、最後に会話を交わした後、二人が乗った車はゆっくりと家を出て行った。



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