【短】ひこーき雲
新しいスタート
翌日…


「大地!!おっはよー!!」

陽介が明るい声であいさつしてくる。


「………はよ。」

俺は陽介から視線をそらした。


なぜなら、
陽介がいじっている携帯には、昨日のストラップが付いていたから。


「なぁ〜お前さ…」
陽介が頭を掻きながら小さく言う。


「何?」


「いや、何でもない…。


あっ!!今日さ、大事な話があるから屋上来て!!」


「はあ?教室じゃあダメなのかよ?」


「屋上って気分なんだよ!!

いいからこいよ!?俺先に行くから!!」

陽介は俺の返事も聞かずに走って行った。
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