1分と31秒のとびら。
【04】


――


「ごちそうさまでした!」



晩御飯はリクエスト通り、ハンバーグだった。

何だかんだ言ったって、由紀は優しいんだよね。



由紀の家の台所だって、私にとっては家の台所と同じくらい馴染んだ場所。

もっとも、どちらも滅多に立ち入らないが。



後片付けをしたついでにアイスを1本手に取ってリビングへと戻る。



由紀はゲームに夢中で、親がいないからって結構な音量でプレイしている。


私は雑誌を片手にソファに寝転んだ。


< 28 / 146 >

この作品をシェア

pagetop