未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
*不可思議な存在
「ミーナト!」
その声に振り向くと、一年の時に同じクラスだった子が2人いて。
そのうちの一人が、あたしの隣に立ってる辻之内を見て 「王子だ」 って小さく呟いたのを聞いた。
「湊、一緒に帰ろ?」
「あー… …うん」
なんとなく辻之内の方を見た。なんか無意識のうちに。
そしたら目が合って、またドクンッて。
これよ、これ。
あのキラキラな瞳がヤバ過ぎて錯覚しちゃうんだ。きっと。