ちらちらと舞い落ちる桜色の花びらを屋敷の庭からずっと見ていた。


涙を堪えながら。


今日のための赤い綺麗なお着物は、私のお義兄様になる方からの贈り物。


黒く長いぬばたまのような髪と、陶器のように白い肌に映えるだろうと言う理由で選ばれたお着物。


それは今まで袖を通したことのあるお着物よりも生地がよく馴染む。


母上様が言うには、とても高価なお着物だとか。


でも、こんな綺麗で高価なお着物なんか脱ぎ捨ててしまいたい。


だって、私がこのお着物を着てこのお屋敷にいる理由は………。


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