いけない恋
修学旅行
いけない恋……好きになってはいけなかった……壊したくなかった関係。。
異性以外に心が痛むなんてきっと自分が驚いている。
夢なら覚めて欲しい。
報われないのは分かってる。。
ただみているだけでもいい。
それだけでいいから。
俺は高校生。
身長は普通で、ただなんとなく日々を過ごしている普通の高校生。
同じ部活を通して知り合った圭とは親友で、何でも話し合う仲だ。
きっとこのままずっと親友でいたかった。。
練習試合の後、圭が

『汗流しに行くか』

と言って、近くの銭湯にでかけた。
普段見ている圭の体は妙に色っぽくてエロかった。
無駄のない体だ。
圭をいつから意識し始めたのかは自分でも分からない。
着替えのときはバレないように何度も見ては、その後罪悪感に浸る。。
でも俺自身熱くなってしまう。。
銭湯はタオル一枚の世界。
タオルの向こうには……いや、ダメだ。
合宿とかでは何度か見たことはあるが、案外普通だった気がする。。
浸かりながら、今日の試合のことやたわいもない話をして、なんもなく終わるのかと思ったそのとき、

『相変わらずお前いい体してんなぁ。』

と俺の腹筋を触ってきた。指先が触れた。
平常心は装えない。

『そんなことないよ!圭の方がいい体してるじゃん』

と触り返した。
そんなことを繰り返した。
何してるんだ。
やりたいのはこんなことじゃない。
でもそんなことできないと一番自分が思ってる。
一線を越えたら負けなんだって。
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