[完]ヤクザが愛する女~Ⅰ~
「あぁこれ?気にしないで?」

鉄に心配かけないようにニッコリと笑って答えた。

「そう…ですか。あの…夏愛さんご飯はどうしますか?」


あぁもうそんな時間か…。


夏愛は完全に時間感覚が狂っていた。



「ご飯はどこで食べるの?」


「客間です…。」


「それは龍司さんも?」


「はい…もう既にいらっしゃってます。夏愛さんを待ってますよ?」


私を?そんなはずがない。どうせご飯が早く食べたいからじゃないの?


「鉄さん…ごめんなさい。今日はちょっと食欲なくて…」
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