歯医者な彼と☆イタイ関係

ぶーちゃんとキス

本来の目的は果たせないままに


虫歯の治療は続く。


ぶーちゃん先生は相変わらず優しい。


『太もも握っててもいいよ』


『あ。大丈夫です…』


奥だから、深いから痛いよだなんて私を脅して…


麻酔打ったもん!大丈夫だし!


ほら。ホラホラ。ほ…ら?

なんか…い?いた?痛い?

いやっ!痛いんじゃない?

きゃーっ!

私はあわてて手を上げた。

なんで?麻酔?効いてない?

すぐに手を止めて…
『ごめん。大丈夫?思ったより深いな。神経が…』


し、神経?いやいやいや!


私はぶーちゃんの太ももを強く掴んだ


ぶーちゃんは優しく私のタオルをとって


『麻酔…追加するね…痛かったね…』

不意に…先生が、凄く近づいたかと思ったら、その唇が私に触れた。


キスした!?


優しく…重なって…


驚いたけど…凄く優しくて嫌じゃなかった


『ん…』

そっと離れた唇。先生が見つめてる。私を。


『麻酔…追加するよ…』


頷いた。
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