sweet×sweetな恋モヨウ
04*スキとキス
「アヤカちゃんも来てたんだ?」
アヤカちゃん、と言うのはクラスメイトで。
3年で初めて同じクラスになったけど、すぐに名前を覚えた女の子。
アヤと似てるから。
漢字も一緒だし。
だから、未だに名字はあやふやなんだけど…名前で呼んじゃえば問題ないしね。
でも…。アヤカちゃんがあの騒がしい女の子たちと一緒にねぇ…って、そっか。
さっき最初に近づいてきたのは、アヤカちゃんのお友達だ。
ってことは、あの子もクラスメイト…か。
名前なんだったっけ?
「こんなところで会うなんて、偶然ね。」
必死に思い出そうしている俺に、ふわりと微笑みかけるアヤカちゃん。
可愛いらしいなぁ。
学年で一番人気があるのもわかるよ。
告白されても断りまくってるらしいけど。
でも、ここにいるってことは……
「アヤカちゃんも“両想い祈願”に来たの?」
「えぇっ?」
俺の何気ない一言にたちまち真っ赤になるアヤカちゃん。
「好きな人、いたんだねぇ。」