姉妹
五者五様

美月は美紅の帰りの遅さに悶々としていた

一人自室をぐるぐるしながら心の中で思いを巡らせていた



もう!美紅ったら何してるのかしら!?

いい加減危ないわよ

外はすでに暗いし・・・ああー遅い!心配だわー!

晴樹は男の子だから暗くたって大丈夫なのに

・・・晴樹とまだ一緒にいるのかしら

どこまで行ったか知らないけど、普通に送り迎えして1時間もかかるわけないもの

きっと二人で仲良く・・・

もしかしたら告白とかしてるかもしれない!

・・・晴樹、本当に美紅のこと好きなのかしら

私だって同じ顔なのに

って私、何考えてるのかしら!

美紅に私以外で一緒に過ごせる人が出来たことはいいことじゃないの?

いいことに決まってるわ

いくら美紅に先越されるからって、あの子の幸せに代わるものはないじゃない!

あの子は今までずっとずっと苦しんできた

美紅にだって幸せになる権利はある

それに美紅は変わらず私と一緒にいてくれると思うし

それに、別に私が晴樹を好きなわけじゃないし








・・・本当に?



本当に私は晴樹を好きじゃない?



え、何、なんなの私


私は何を考えている?
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