君がいれば・・・①

遊園地

「行こう」



「え……、ちょ、ちょっと待って」



「ダメだよ 立ち止まったら君は断るんだろう?」



す、鋭すぎっ……。



軽く手を引っ張られて瀬奈は付いて行くしかなかった。



路地を出ると大きな通りに出て彼はタクシーを捕まえた。



押し込められるのかと思いきや意外と紳士的に瀬奈を乗せてから自分も乗った。



後部座席に座った彼を見ると、長い足が窮屈(きゅうくつ)そうだった。



「ドリームワールドへお願いします」



彼はそう運転手に告げると車は動き始めた。



「ドリームワールド?」



「そう、君と遊園地で遊びたい」



まさか遊園地に連れて行かれるとは思っても見なかった。



ドリームワールドなんて小学校以来かも。





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