15歳のラビリンス

ミスマッチ



学校が終わって、一度家に帰り私服に着替える。


宿題の歴史のノートと教科書をカバンに入れて、学校近くの図書館に行く準備をした。



「何?出かけるの?」



ごそごそと準備をしていた私の部屋を覗いたお母さん。


自転車のカギを探していた私は顔を上げた。



「カンナと歴史の宿題を……」


「友達と宿題なんてはかどらないでしょ?どうせ、おしゃべりばっかり……」



ああ、いつもの小言が始まった。


これ以上黙って聞いてたら、断りなさいとか言われそう……。



「あ、美織?!」


「いってきまーす!」



自転車のカギをあきらめて、カバンをつかむと私は慌てて家を飛び出した。


< 10 / 338 >

この作品をシェア

pagetop