『K』
妊娠六ヶ月
今日は検診の日

もうお腹の赤ちゃんはちゃんと人間らしくはっきりする。

『男の子か女の子か聞きたいですか?』

『いや、産まれてからの楽しみにします♪』

『そうですね♪』

先生にはもうわかっているみたいだけど、私は産まれるまでの楽しみにしたかった。

それは優太も一緒だった。

最近の私はバランスよく食事をするようにしていた。
嫌いな人参も。。

優太も人参が嫌いだけど赤ちゃんが食べなくなったらダメだから二人で頑張って食べるようにした。

『マユは臍の緒から栄養が行くから食べなきゃダメだけど、俺は食べなくてもいい?』

優太は人参をさける。

『ダメ~ひなちゃんが人参食べれるのに優太が食べなかったら、ひなちゃんも食べなくなっちゃうよ?』

優太を脅す。。

『。。わかったよ。ひなちゃんが食べるように頑張るよ。』

子供のような優太、口に人参を入れるとちょっとだけ噛んで水で流した(笑)

『ほら~俺全部食べたぞ~♪だからひなちゃんも残さず食べるんだぞ~♪』

『優太、飲んだだけぢゃん(笑)』

『うるせー胃に入れば食べたのと同じだろ!(笑)』
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