『K』
サプライズ
私はトシと病院をでた。


無言。。。


トシは隣でずっと肩を震わせ泣いている



『。。。』



何も言えない。


私だって涙が溢れるから。


私は家に帰る。



ママとパパに話す。



ママは泣き崩れた。

『。。うそょ。。優太くん(泣)』


『。。私だって、うそだって思いたい。。(泣)』


誰も優太の死を受け入れられるわけがない。


私はヒナを抱きしめ、部屋へ行く。


『ママね。。パパがいないとダメなくせにずっと強がってたの。。失ってからパパの存在が大きすぎて。。。(泣)』



ヒナの寝顔。



優太にそっくり(泣)



私は部屋のゴミ箱に目をやる。


(。。そういえば)


優太と別れた日。


ママから渡された、封筒。


読まずにゴミ箱に捨てた。



私は慌ててゴミ箱から封筒を拾った。


中を開ける。。


白い紙。。。



取り出した。


(。。優太(泣)
『婚姻届け』


そこには優太のサインが書いてあった。



優太からの最後のサプライズ。。(泣)


『ずるいょ。。こんなの(泣)』



優太らしいサプライズ。



そしてもう一枚の紙。



[俺は、全てをかけマユとヒナを守ります。絶対に幸せにするから。だからこんな俺と結婚してください]


(。。。優太(泣))



優太、どーして約束守ってくれなかったの?(泣)



私とヒナはここにいるのに。。。(泣)


空回りしたプロポーズ。


実現しなかった幸せの形



『優太~幸せにしてよ?(泣)私、一人ぢゃあ。。。優太がいなきゃ。。(泣)』






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