甘味な罠に捕らわれて【BL】

「だって修二は美人だし真面目でかっこいーじゃん」
「…馬鹿じゃねーのかお前」
「事実なんだからしかたねーだろ?もうやるっていっちゃったし、今さらどうにもできねーもん」
「お前に好かれたって仕方ない」

「そうだな、俺修二のこと好きだから」

「…!」
そういって笑った彼は、本当に本当に綺麗で。
どきりと心臓がはねてしまったのは不可抗力だと思う。

「き、きもちわりぃ」
「ひでーなー」

そういってから圭祐は俺の肩をつかんで、
「ほら、イライラしてるときは甘いモンだ!!」
と強引に俺を喫茶店に連れ込んんだ。

その日食べたチョコレートケーキはやっぱり甘くどくて、
舌がびりびりしたけど、

俺の不機嫌な感情を溶かすには充分だった。
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