ホットミルク

FROM 優美


「おはよー」

「おはよー」


下駄箱での朝のたわいもない会話。
あたしはずっと平凡な人生を送ってきた。
名前も「優美」と超平凡。
彼氏とか全然できないし・・・
けど、
まぁ今はいいか。



「優美ーーー!!」


走ってこっちに向かってくる。

「あぁ、花音。どーしたの?!」

「ちょっ、聞いて聞いて!!」


おしゃべりな花音と口下手なあたしは
大親友だ。
放課後もよく遊ぶ。
それくらい超仲良し。


「なになに?」

「あのね、あのね」


いつもなら見せない表情に
あたしは嫌な不安を覚えた。
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