手紙
第五章

___13






「合・・・格・・・?」





睦月は大きな目を、さらに大きく開いて、ある一点を見つめていた。





「1078・・・ホントにある・・・」





睦月の小さすぎる声は、隣にいる美咲に、はっきりと聞こえていた。






「え!?どこ!?」







必死になって探す美咲だが、睦月に聞いても放心状態で何も答えてはくれない。






だが、目的の数字はすぐに見つけることができた。






「1078・・・1078・・・あ、あった!きゃーーよかったね睦月ーーーっ」






「う、うん・・・よかったけど・・・」






周りの目も気にしないほどはしゃぐ美咲に対し、呆然とまだその数字を見つめる睦月。






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