初恋~First Love~

嘘つき



夏輝を見ているとなんだかすごくすごく、
小さい子供みたいでどうにかしてあげたいなんか思ってしまう。

あたしは傘を落とした。
自然に落ちたといったほうがイイのかもしれない。

そして、
自分でも驚いたけどあたしは夏輝のことを抱きしめてた。


いつの間にかあたしの目にも涙が流れてた。

夏輝の手もあたしにまわった。



「もう大丈夫だよ」

そう言ってあたしは夏輝の頭をなでた。


人目なんて気にしなかった。
気に、なんなかった。

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