一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「…マヨネーズ…豚肉、卵………」


リストを紙に書き出していると、蓮さんが後ろからあたしの手元を覗き込んで来た。


「…お前…そんな子供みたいな顔して案外しっかりしてるんだな」


感心したように呟く蓮さんにあたしは笑顔を向ける。


「家で女はあたししかいなかったから必然的にね。今だって蓮さんの食生活が心配だから条件反射で!」


そう言うと蓮さんは罰が悪そうな顔をした。


どうやら思い当たる節があるらしい。








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