【原作】妖精なアイツ
第二章 学校生活

登校



放課後、
転校初日のせいか…妖精のせいか、かなり疲れて帰れずにいた。




私は保健室に向かった。



確か、のり姉は保健の先生だったはず。



…あれ?
私保健室知らないんだった……。



それもそうだ。



今日転校してきたんだから。



「何をしてるんだい?」



その瞬間、
背筋が凍った。



………ヤツだ。



「はあ、保健室を探しているのです。」



ああ、
何か私の喋り方おかしくない?



「それは困ったちゃんだね!」



………困ったちゃんって…




「こー行ってあー行ってこー行くんだよ!」



「あー行ってこー行ってこー行くんですね」



私はやる気無く再確認する。



「違うよ、
こー行ってあー行って……」




どっちでもええわ!!



私は面倒くさくなり、
あてずっぽに校内を走った。



「ふう。
困ったちゃんな上に面倒くさ子ちゃんか。」



妖精はそう笑みを浮かべ、
ゲタ箱の方へと歩いて行った。
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