俺様生徒の甘いくちづけ
・甘い囁きは危険な香り

────────────・・・


今朝もバスに揺られて学校に向かう。


いつもとなにも変わらない朝。



「……あっ、メールだ」



まだ眠たい目を手で擦りながら、震えたケータイを開くと画面に表示されている名前は大学時代からの友達の“佳奈”だった。


ってことは…メールの内容はいつも同じ。


いちいち確認しなくてもわかることで──



【週末、合コンが
 あるんだけどどう?】



出たっ!

はぁ……やっぱり、また合コンですか。


いつも行かないって言ってるでしょ!




「おいっ!まさか、それ行く気じゃねぇだろうなー」




そんな声が聞こえたと思ったら、背後から現れた大きな手に持っていたピンクのケータイを奪われていた。


「あっ、ちょっと!」


「行かせねぇよ。こんなの削除に決まってんだろ!」

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