エリートな彼に甘く奪われました

雨 ~あめ~

迷いの中、芽生えた恋心を一度認めてしまうと、思いの外、火の点くのは早い。

しかし接点も何もない自分が彼女に近づくのは簡単な事ではない。

彼女の名前さえ知らない自分が日増しに彼女を想う事に戸惑う。

…中学生かよ。

片思いの経験はないが、今の俺は正にその年頃の彼らと何ら変わりないだろう。

彼女に運命的に惹かれたあの日から四日経っていた。

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