これは、事実
友人との再会

そして、月曜日。
「寝坊したっ!!」
昨日まで、することホント何もなくて遅くまで寝てたから、身体がそれに慣れてしまったようだった。
「遥、ちゃんとご飯食べていきなさいよ」
「わかってる!」
おそらくジャージ登校だとみた私は、学校のジャージに早着替えする。
急いで朝ごはんを食べた私は、洗面所に向かい顔を洗う。それから髪をくしでとかし、歯磨きをした。
「じゃ、いってきまーす!」
「はいはい」
時計を見るともう8時40分。普通なら間に合わない。
「遅刻、いやー!」
走る私。せっかくとかした髪が乱れる。
走っている途中、変わり果てた街を見た。
垂れ下がる電線。崩れている古そうな家。
そういう物を見ると、いかに今回の地震が大変なものだったかがわかる。
「………」
地震は怖いものなんだと、改めて思った。
そして、私は学校の門を通る。
がんばって走ったおかげで、ギリギリ間に合った。
「ふいー…」
ひと息ついた私に、誰かが話しかける。
「田辺、遅刻ギリギリ。みんなは集会室だぞ」
「安藤ちゃん!」
担任との再会。
「安藤ちゃん、家はどうだった?実家には帰ったの?大丈夫だった?」
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