先生が生徒を監禁して


「気の強いあなたを少し正直にさせる薬ですよ」


「薬って」


「なあに、媚薬の一種と相違ありません。もっと言えば、おねだりをさせやすくする薬でしょうか」


頭を撫でて、傍ら、体温の上昇を感じ取る。


薬の効きが早い。

夏川の体がよがり、はあと深い息をしている。


「気持ちいいのに、いけないでしょう。不思議ですねぇ」


あくまでも穏やかな声。


脳髄を揺さぶる、俺の甘美声。


「どうしたら満足できるのでしょうね。俺には分からない、あなたしかどうして欲しいのかを言えない。さあ……さあさあさあ!」


言いなさいと、火照る体に触れた。


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