渇いた詩
再会
始発の電車に揺られながらあたしは帰宅した。


幸いにもホテル王華はあたしの自宅から3駅離れてるだけだから30分ほどで家に着いた。


それにしても……


惜しいことをした!!!


ホテル王華なんて私用で泊まることないのに!!!


原稿を書く良いネタがいっぱいあただろうに!!!



慌ただしくホテルを出た自分を呪いたい。


知らない男と一夜を共にしたのに、それでも何か良い記事になるものはないかと探してしまう自分がいる。


よしっ!!!


忘れよう!!!


もう2度と会うこともないだろうし。
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