ありのまま、愛すること。
ひとつ疑問が生じると、その綻びがすぐに全否定につながっていきます。

同じ考えを持ち、同じ思想のもとに3年間を過ごしてきたと信じていた、隣にいるキリスト教の同志のなかにも、ただの盲信者に過ぎないと思える実像が見えてしまう。

すると、それまでに勉強してきた価値観が、おしなべて疑問を内包しているように思えてくる始末。

「母親に会える」と信じ込んで、活動を始めて、実際には会えなかった。

会いたい→会えない→おかしい。そう思ったのも、心身ともに離れることにつながったのです。

しかし彼らは、いまでも「会える」と言い続けているでしょう。

私はその彼らが言い続けていることを、信じられなくなったというだけのことなのです。

宗教とは、100パーセント信じられるか、反対の0パーセントなのか、そのどちらかしかないことに気づいてしまったのです。

つまり、50パーセントしか信じない者は、1パーセントも救われないのだということ。
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