薬指~未来への誓い~
私は彩に支えられるようにリビングのソファーに腰掛けた。


『倖知に何度も電話したんだよ?でもいつまで経っても繋がらないし…。変だと思ったんだよ、だから近くまで来てみれば真吾クンが出てくるし…』




どうやら彩は、私に対して披露宴で感じた“なにか変だ”を心配して家まで来てくれたところに、コンビニへ行こうとした真吾に会った。




そこで真吾から、私が真吾に別れたいと言った事を聞いたんだって。





『なんで言わないの!!』

『だって…彩に心配かけちゃうと思って…』

『あんたね、バカじゃないの!?』

『どうせバカだもん…』



彩にはいつも怒られてる気がする…。

けど、いつも心配してくれて優しく怒る彩が私は大好きなんだ。





『倖知にかけられる迷惑や心配なら、私はいつでもいいの!!何も言われない心配の方がよっぽど私には迷惑なの!!分かった!?!?』





彩、お母さんみたいだ。


って事は…私は彩の子供??


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