こんなに好きなのにっ!!
格上げ
【悠都】



相変わらず琴里のそばにいる。



激しくなった束縛には飽き飽きしているけど。



だけど琴里のそばにいなきゃダメなんだ…。



「ペアリングとかいいよね」

「ん」

「悠都はどれがいい?」

「なんでもねぇ日になんかもらうのは俺的にちょっと…」

「あげたいの!!」



琴里は俺に何かあげたいらしい。



誕生日でもなければ記念日でもない。



琴里からなにかをもらうなんて筋違い…。



通いなれた琴里の部屋で一緒に雑誌を見ている。



ここははぐらかしてなあなあにするべきだ。



「琴里ちゃん、雑誌よりエッチしよ~」

「昨日もしたよ?」

「ダメならしねぇよ?」

「ダメじゃない…」



安心を与えるため、話しをはぐらかすため。



その道具にセックス。



俺だって年頃だし、知り尽くした琴里のキレイな体には愛がなくとも反応してくれる。



「好き…?」

「ん…」

「好きってっ…言って?」

「好きだよ、琴里…」



俺はいつからこんなことに慣れてしまったんだろう…。




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