だからこそ、キミは。



わからない、けど。



抜け出したいと思っていた私にとって、今職員室に行くのは全然苦じゃなくて。


むしろ、私を助けてくれたのかなって、有り得ない妄想まで頭に広がって。



先生の背中が、なんだか頼もしく見える。




『……。』




私は先生と一定の距離を保ったまま、先程腕に感じた冷たい感覚を思い出していた。
























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