短編面白昔ばなし集
面白マッチ売りの少女
 昔昔ある所にとても貧しい家族が住んでいました
 その家族は母親が病気で死んでしまい父は病で倒れ
 働くことが出来ないので少女がマッチ売りをして
 お金を稼ぐ決意をしてマッチ売りをしているでありました
 お金が無いのによく商品のマッチを仕入れられたか?
 という質問に答えると父が以前に働いてた職場が倒産して
 商品の一つとして売っていた在庫が大量に余ったマッチの
 処分に困り少女の父親に押し付けて処分を図ったのだ

「すまんな娘よ、この寒い冬に一人マッチ売りをさせてしまって」

 父親が力ない声でベッドから少女を見て謝る

「ううん、良いのお父さん!どんなに貧しくてもお父さんが
 生きててくれれば私はそれで幸せよ?」

 少女が父に返す

「本当にすまない」

 父が再度謝る

「じゃあ私は今日もマッチ売りに行ってくるわ」

 そういうと家を出る少女

 いつも人通りが多い街中で立ってマッチを売る少女
 マッチを売り始めてもう一か月がたつがマッチは
 一つも売れません、仕入れはタダなので売れれば
 売れるほど家族にとってはプラスにしかならないのだ

「今日こそはマッチを売らなくちゃ!マッチはいかがですか?
 1箱100円です!」

 少女が一生懸命売り込みをする

「おい!ガキ!うるせぇぞ!人が気持ちよく
 飲んでるのに目障りだ!!どっか行け!」

 そういうと少女に空き缶を投げる酔っ払い
 
「きゃ!すみません!私は父が病気で母が死んでしまい
 お金を稼ぐためにこの人通りが多いここで毎日
 マッチを売っているのです!」
 
 少女が必死に訴える

「けっ!ガキが!」

 そういうと立ち去る酔っ払い
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