私の恋and事件簿♥
第2部 ②〜長袖〜



お昼休みになり、私は鞄からお弁当を出した。

一つはコソッと北斗に渡した。



「俺に弁当は?」



驚いてる北斗を他所に、どこからか戻って来た兄貴が、私のお弁当を指差した。

私は「はい」と、鞄からまた、もう一つお弁当を出した。



「ありがとさーん」



兄貴は特に気持ちも込めずにお礼を言って、席に座る。

私は「食べないんですか?愛妻弁当ー」なんて、ふざけて言いながら、北斗にお部屋をデスクに置かせた。

“愛妻”という言葉にみんなが反応し、群がって来る。



「山下君、彼女いたのね?;;」



勅使川原さんは口元をぷるぷると振るわせながら言ってる。
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