終わりの無い物語。
夢斗ん家は強敵だ。付き合うのでさえ半年かかった・・・。



「俺、一と結婚すっから」

「ダメだ」

「親父・・・あんたさ、バカじゃねぇの?」

「親に向かってバカとは何だ」

「わかんねぇ? 一の腹ン中、子供いんの」



「は?」と言った、夢斗に顔がそっくりなお父さまはあたしのお腹をジーッと見た。



「って言うことは、そういうことか・・・。何だよ・・・これじゃしょうがねぇじゃん・・・」



お父さまがぶつぶつ何か言ってる。怖っ・・・。



「一さんと言ったね?」

「はい」

「こんな息子だけど、よろしくお願いします・・・」



案外すんなりと認めてもらいました!



それから夢斗の家に帰って、夢斗が婚姻届に名前を書いた。



「ちょっと待って・・・」

「ん?」

「夢斗の名字って、『一(ニノマエ)』って言うの・・・?」

「そうだけど」



あたしの名前って、一って言うんだよ!?



結婚したら『一 一』になっちゃうわけ!?



マジで!?



「はははっ。まぁ、よろしくな。一 一!」

「夢斗マジムカつくー!」



そんなこんなであたしの名前は一 一になりました。



「夢斗、大好き」

「俺も一 一大好き」

「やっぱ夢斗きらい!!」


END
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