終わりの無い物語。
ガチャ、という音と共に、彼の声。



「どうした?」

「うん、あの・・・」



な、何て言おう・・・。



「わ・・・かれよう?」

「は?」



しばらくの沈黙。



「・・・なんでだ?」

「あたし達、最近セフレ状態でしょ? もう疲れて・・・」

「・・・わかった」



それから電話が切れた。



やっぱり、あたし達に愛なんてなかった・・・。



バイバイ。



「よくやった」

「うん・・・。ねぇ」

「何?」

「あたしの事、好きなの?」

「まぁ・・・」



なら、いいや。ちょっと楽しんでみよう。



「ちゃんと好き、って言って?」

「好き」

「本当・・・?」

「好きだから。絶対。ウソじゃない」



この目は、本当かもしれない。



だったら、神城――ううん、奏を好きになってみよう。



頑張るから。



だから、それまで好きでいてね?
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