ずっとあなたが好きでした
何度目が合っても反らしたのに、俊也はいつも優しく微笑んでくれた。

この頃、私は俊也の事で頭が一杯だった。

ただただ俊也の事を想っていた。

俊也の笑った顔が大好きだった。

窓際の壁にもたれて、陽射しで黒い髪が茶色くなって、こっちを見て笑ってくれるその姿が爽やかで大好きだった。

何か考え事をしている時の顔も、真剣に授業を受けている時の顔も、もちろん野球をしてた時の顔も、寝顔も、俊也の全てが大好きだった。

二学期は体育祭と音楽祭があった。

二学期が始まるとすぐ体育祭があるから、マスゲームの準備で放課後残ることになった。

マスゲームで、私達のクラスはバトントワリングをする事になった。

中心になってバトンで踊る子とその周りで旗を振ったり、ボンボンで踊るカラーガードの子とで演技をする。

私は目立ちたくなかったし、俊也も肩を壊していたから、私達はカラーガードになった。

里加ちゃんは、中心になってバトンで踊りたがっていたけど、俊也がバトンじゃないから、カラーガードにしようか最後まで悩んでいた。

けど、恵梨ちゃんの誘いで、結局バトンに決めた。

俊也がカラーガードだから、田川くんもカラーガードになった。

田川くんは学校行事に積極的なタイプではなかった。

バトンの子とカラーガードの子と別れて練習をした。

あっこも葉子ちゃんも麻央ちゃんもカラーガードだったし、俊也達も伊藤くん達もカラーガードだった。

皆で構成を立てて、練習に移ることにした。

里加ちゃん達がいないから、変な気を使わなくても良いし、構成を考えている時に自分の意見も発言しやすかった。

皆で構成を考えている時に、俊也とも何回か話す機会があった。

俊也は私が色々と発言をするから、意外に思い、驚いていた。

構成はすぐに出来た。

カラーガードは男子が旗を振り、女子はボンボンで踊る事になった。

休憩中に男女で雑談もして仲良くなれて本当に楽しかった。

休憩中、田川くんが急に言い始めた。

「俺、皆知ってるかもしんないんだけど、七海と別れたんだ…」

こういう話も皆で出来るようになっていた。

伊藤くんが言った。

「俺、田川と高橋(七海ちゃんの苗字)が付き合ってた事すら知らなかったんだけど。」

麻央ちゃんが言った。

「馬鹿!有名でしょ?」

「そうなのか?」
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