HONEY*ときどき*BOY
3*ホントのキモチ?

豊崎部長との試合当日。



昨日のこともあって、なかなか落ち着かない。


今だって、無駄に猛スピードで弁当を食べたせいで、昼休みが20分も余ってる。



特にすることもないんだけどさ……。



「ちょっと、飲み物でも買ってくるよ」


「あぁ、わかった」



財布だけつかんで、教室を出る。



校舎の近くにも自販機はいくつかあるけど、何となくいつもの自販機に向かった。



変にみんなから声をかけられるのも面倒臭いから、あんまり人の来ないあの場所ならちょうど良い。



それに、今のもやもやした気持ちのまま、羽月ちゃんに会うのも嫌だ。


そう思うと、あの場所は好都合だ。



「はぁ……」



小さく溜息を吐きながら歩いてたら、何周年だか記念の建物に着いた。



自販機のある壁を目指して、そのまま進む。



あと少しで自販機……そんなところまで来た時、オレは足を止めた。


咄嗟に、建物の壁に背中を付ける。



「応援、してくれるんだろ?」


「うーん……どうかな?」



背中からは、豊崎部長の声が聞こえた。



それに、羽月ちゃんの声も……。



「何で?」
< 12 / 30 >

この作品をシェア

pagetop