先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
text.3~二人の先生~






―――――……



「ねぇ…瑠花。さすがにこれは…」


「いいの!第一、透け透けは絶対に無理!ってサラが言うから、そうじゃないので色っぽいの選んだんじゃない」


頬を膨らませて、怒りを露にする彼女を背後に


私は鏡に写る自分の下着を見つめていた


今日は、待ちに待った土曜日で待ち合わせ時刻の前に


瑠花の部屋で先生に言われた通り色気を出そうと苦戦中


「だ、って」


瑠花の選んだ下着は、可愛らしさと大人っぽさを交えた下着で、私が持っているものよりはるかに色っぽいもので、しかもヒモパンだ

瑠花いわく、ヒモパンは楽だし色々便利だからって事でチョイスされてしまった


「だってじゃないの!透け透けよりましでしょ?ほら、それより早く服を着て椅子に座って。髪の毛セットするから」


「う…うん」

強引に言う瑠花に頷き、しぶしぶながらも服を着て私は椅子に座る



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