俺様王子の秘密
Season2☆

二人の差

「ハァ〜…………」

「……あんた、なに?」

次の日の教室。
朝からため息ばかり吐いてるあたしと、あたしを呆れ顔で見つめる美保。

「あたし、ココでやっていけると思う?」

「ハァ? なに言ってんの? あんたが待ち焦がれた高校生活でしょうが。なにかあったわけ?」

いつの間にか、美保は前の席に座って、すっかり相談モード。
こうなると、美保って面倒臭いんだよね……。

「いや、ね。別になにがあったってワケじゃないんだけど、なんかさ、生徒会長に、目……つけられた。みたいな?」

目を丸くして驚く美保。
そりゃそうか……。

「あんた、いつの間に生徒会長と知り合ったの?」

「入学式の前」

即答で答えるあたしに、美保はあからさまに嫌な顔をした。
美保、顔に出過ぎ……。

「ふーん。まぁ、気をつけな。会長女子から人気あるし、一緒にいると目ぇ付けられるかもだから」

「そんなの分かってるぅ」

「じゃあ、真崎悠斗がウチのクラスにいるってことも?」

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