忠犬彼氏。

┣柴犬っぽいし柴でいいじゃん



「あ、私トイレー」

「いてらー」

「あいよー」

ガタッと席を立ち、トイレへ。
普通に用を済まし教室へ……


と、思ったんだけど何かよく分かんないんだけど、遠回りがしたくなった。


テクテク校舎裏側の廊下を歩いていると何やら揉めているような声が……。


「お前本当に生意気なんだけど?」

「釣り合うとか思っちゃうわけ?」

あらあらまぁまぁ……よってたかって小さな一人の男に……
ってあれ?何処かで…………


あ!!柴……柴…………柴犬!!
やべ本気でわかんねぇ。


「ああやって人懐っこい笑顔してれば女王サマもオチるとか思っちゃったわけ?」

「自意識過剰にも程があるだろ~」


何の話してんだろ。

ちょっとした、好奇心だったんだよ。
ちょっとした、ね……!


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