眠り王子×無関心姫②【完結】
玲と舞憂。二人で海
二人で並んで来た先は、海。
「夕方の、海だ………」
「ん。」
もう夏だから、人もいっぱいいる。
騒いでるんじゃなくて。
ほとんど、カップルばっかりだ。
あたしたちは、メットを脱いで、バイクから降りた。
「……夕方の海って初めてだ、あたし。」
「綺麗だろ?」
何、その自慢げさ。
「……玲の地元、なんでしょ?」
前に、家は海の近くだって言ってた。
この辺で、海って言ったらここしかないでしょ。
「……そうだ…」
なのになんで、眉をひそめるの?