眠り王子×無関心姫②【完結】

玲と舞憂。二人で海





二人で並んで来た先は、海。




「夕方の、海だ………」

「ん。」



もう夏だから、人もいっぱいいる。


騒いでるんじゃなくて。


ほとんど、カップルばっかりだ。




あたしたちは、メットを脱いで、バイクから降りた。




「……夕方の海って初めてだ、あたし。」

「綺麗だろ?」




何、その自慢げさ。




「……玲の地元、なんでしょ?」



前に、家は海の近くだって言ってた。




この辺で、海って言ったらここしかないでしょ。




「……そうだ…」



なのになんで、眉をひそめるの?






< 85 / 376 >

この作品をシェア

pagetop